つれづれなるままに~ NO,22

  •                        三代宗家 瓜生田山櫻

令和4年5月20日

   芍薬      謝希孟
「好是一時艶 本無千歳期 所似謔相贈 戴之在聲詩」
 
  好し是れ一時時の艶
   本無し千歳の期
   所似(ゆえに) 謔(わら)って 相贈る
    之を載す 声は 詩に在り

つかの間の花の艶 命あるものの儚さ
      戯れに送ろう この詩に載せて

先日読んだ本に出てきた詩です。「芍薬」
「命短し 恋せよ乙女…」かな?只ただ、良いな~と感じてお習字の課題にしました。
動植物園で催されている花博に行ってきました。沢山の色とりどりの花とともに、「肥後六花園」の中、芍薬はありました。「立てば芍薬座れば牡丹」と賞されるだけにその艶やかさは見事な物、帰りに花屋で見つけて早速買い、供花しました。
幼い頃から詠っていました。
「偶成 朱熹」少年老い易く学成り難しというあれです。
意味もわからず詠っている内はよかったのですが、歌い続けているうち、小学生高学年にもなると意味も解ってきてだんだん詠うことに…積極的ではなくなりました。他の詩を覚えれば良かったのでしょうが、それこそ漢字の羅列としか思えず、また、丁度コーラス部の入り、そっちの方が楽しくて、詠わなくなりました。長いブランクを経て、また、詠うことになったのですが、詩吟の声の出し方を忘れてしまっていて、詠えなくなっていました。父の教室に入れてもらったのですが、毎回冷や汗、詩の内容どころではありませんでした。漢詩教室にも参加させられ、作詩に四苦八苦するうち、季節にも、風の音にも色々な表現があることを知りました。漢字の意味がわかれば漢詩は面白い。やっとそこに辿りつきました。
私にも漢詩の好き嫌いはあります。なんとなくでも情景を想像し易い詩が好きです。想像は自由、こうでなければいけないと言うことはありません。(もちろん誰の解釈でも否定することでは決してありませんが)で、解らない言葉は辞書で調べます。
(最近はスマホでも)お陰で辞書もふわふわになりそれもちょっとウフフです。漢詩が随分身近に、楽しくなりました。詠うことも今、とても楽しい、です。
  


つれづれなるままに~ NO,21

  •                        三代宗家 瓜生田山櫻

令和4年2月23日

我が家の裏手の公園に大きなミモザアカシアの木を発見!
こんなに大きく成るんだ~‼
 今年もやっと春が来ました。街も山も新しい芽吹きが一杯です。
頼 鴨厓(頼 山陽の三男)の詩に「花を落とすの雨は是 花を催すの雨」(「春簾雨窓」教本1集上247)という1行がありますが、その通り、ひと雨ごとに春の花が開いていくようです。早くコロナ禍や、ウクライナの戦禍が終わり、誰もが春を楽しめる日が来ることを祈らずにはいられません。
 5月8日には山櫻杯を含む総ての競吟大会を予定しています。不要不急と言う言葉に冬ごもりをしていた心と体に、春の息吹を吸い込んで目覚めさせましょう!


つれづれなるままに~ NO,19

  •                        三代宗家 瓜生田山櫻

あけましておめでとうございます。

今年の正月、熊本は良いお天気に恵まれ、暖かい三が日でした。元日には藤崎八幡宮に初詣。コロナが少し落ち着いてきたせいかそれなりの人出で、しっかりと一年の無事と良運をお願いし、お札と破魔矢を戴いて帰りました。おみくじは「小吉」。うんうん良すぎてもイカンもんねと、気持ちはポジティブに。
 昨年十二月中旬から、新しい年を綺麗に迎えたいと、大掃除に取りかかりましたが、いや~年々、計画通りに掃除が進まなく成ってきまして。体がついていかないのですよ、ホントに。肩こりで頭痛、耳鳴りおまけに瞼にヘルペス…。もうよか、出来たしこタイ、仕上がりには半分目をつぶってムムム。今年は特に自分の体と向き合って、ほどほど、出来ることを頑張ろう!と思います。
「元気であればやりたいことも出来る、良いことも有る、きっと」
十二日に妹と熊本市の琴平神社にお参りしてきました。そこで金の幸福お守りをゲット!御朱印もちゃんと戴きました。御朱印帳は昨年2冊目に突入!今年も頑張って集めるぞ!

令和四年一月十二日


つれづれなるままに~ NO,18

  •                        三代宗家 瓜生田山櫻

お久しぶりです。随分ご無沙汰しました。
さて、梅雨も明け、熊本は激しい酷暑です。
 6月27日 富士吉田桜白会の審査会に行ってきました。
また、7月25日には小国本部遠山会の審査温習会に行ってきました。
それぞれに最大限の予防措置を施され、懇親会も中止でしたが、みなさんなかなかお稽古がやりづらい中にも、しっかり発表され本当に頭の下がる想いでした。
昨年ほとんどの会が中止になり、お目にかかることの出来なかった皆さんにお会いすることが出来、私も沢山の力を戴きました。

 落ち着いたかに見えたコロナ禍も、まだまだ終息はみえません。
お稽古もなかなか厳しい状況です。そんな時のお勧めは「音読」です。
声に出して漢詩や和歌を読むとその内容が解ってきます。内容を理解して、そこに付いている節調の詠い方を考えてみましょう。何かが変わってくるかもしれません。初代は、蘇峰先生から漢詩を頂いて吟じるとき、必ず声に出して読み(小さな声で)意味のわからない言葉や漢字は、その都度先生に確認をしていたそうです。蘇峰先生は「瓜生田さんは詩の内容を理解して詠ってくれる!」と感激されていたそうです。
詩の心を読み、何故この節調なのかを考えて詠う。
それを録音して聞いてみる。自分で満足できるまで詠ってみる。
満足できたらそれを皆さんの前で発表できる時を楽しみに待つ。
自己満足でも良いんじゃ?お稽古の目標にも成りますよ(^_-)
*写真は今年6月の富士山です、山中湖雙宜荘もちょっとのぞいてきました。

              令和3年7月30日



つれづれなるままに~ NO,17

 今日、熊本は雨。肌寒い一日となりました。
三寒四温とはよく言ったもので、つい2~3日前はエアコンもつけずに良いくらいの暖かさだったのですが。
 2月21日は阿蘇中央本部の免状授与式、28日は佐賀の初吟会に参加してきました。どちらもやっと緊急事態宣言が解除され、やれやれ少しほっとしています。
阿蘇では免状の授与だけでしたが、佐賀ではマスクは勿論、消毒や舞台の仕切りなど色々対策を施されての吟の発表も行われました。しっかりと詠って頂き良い会になりました。どちらの会でも、皆さんお元気で、安心もし、また、お目にかかることが出来て、とても嬉しく楽しいひとときでした。
 まだまだ油断は出来ませんが、この一年皆さん色々な辛抱や緊張をして元気を保ってこられたこと、偉い!の一言です。せっかくだから、ここはもう一息頑張りましょう。
 昨日、鶯の初鳴きを聞きました。
新型コロナウイルスのお陰で普段の時間の流れが乱されてしまった一年でしたが、梅やぼけ、利休梅も満開になりました。季節は確実に廻って来ます。気持ちまで閉じ込められないよう、出来ることから動き出しましょう。
 2月23日、富士吉田北口本宮冨士浅間神社で、富士山世界文化遺産登録八周年記念の催しが開催され、先代宗家旭山櫻の富士山世界文化遺産登録七周年を祝すの詩五編と、三代宗家(私です)の吟が披露されました。また富士吉田本部桜白会の会長山本芳山先生、副会長齋籐染山先生にはそれぞれに吟を披露して頂くと言う素晴らしい機会がありました。有り難いことです。感謝!

          令和3年3月7日

NO,16
                   
立春を過ぎ、暦は春を告げていますが、春は名のみの風の寒さや~です。
只、事務所の窓外の紅梅が花開きました。皆様、如何お過ごしでしょうか。
今年新たに昇伝昇格された皆さん、おめでとうございます。
 今年は丑年、「丑」と言う字は「チュウ」とも読み、春を待つ蓄えの時、又、結ぶ、つなぐと言う意味があります。
昨年から続く、新型コロナウイルスの災禍は、本当に大変なことで、感染の報に憂うことばかり、不安の中の年明けとなりました。が、医療従事者の方々の献身的努力のお陰で、あと一息、あと一歩で克服できる道も今、見えてきています。今こそ一人一人の絆を大切に、みんなでこの大変な時を乗り越える、そういう年だと思います。
 今年はコロナ禍の所為で、総本部の初吟会・免状授与式が中止となりました。前代未聞のことです。
 皆様にお会いしてお顔を見ながら「おめでとうございます」と免状を差し上げたかった。熊本に緊急事態宣言が出た以上、仕方がないとはいえ、申し訳なく、残念で成りません。
 「コロナは、恐れすぎず、しかし、侮らず」
みんなで出来ることを考え、出来ることから地道に続けていくこと、その中から生まれる温かい触れ合いや笑顔と小さな喜び、それが芸術・文化の力であり、人が生きていく上での幸せにつながります。
 「詠うこと・聞くこと・知ること」。3密を避け、その中でどう活動していけばいいのか、それを探すのも楽しみの一つとなります。この災禍の終息まで、私たちが息を切らすことなく、元気を保ち、笑顔で生活できることを目標にしましょう。
どうぞ皆さん、お仲間とともに、ご自身の毎日に留意して、健やかな一年をお過ごし頂きたいと思います。
また、お目にかかる時を楽しみにしております。
     2月10日

   
                                   お詫び              三代 瓜生田山櫻

  •  

  • 本部長・会長の皆様
               免状授与式参加を予定されていた皆様へ

     令和三年「初吟会・免状授与式」は、新型コロナウイルス感染症の影響により、熊本県(独自)「緊急事態宣言」発令を受け、中止と致します。

     宣言の主題は1,営業時間の短縮 2,外出・移動の自粛 3,催事(イベント等)の開催制限です。
     私共、香雲堂吟詠会と致しましては、
    「初吟会・免状授与式」は、不要不急と言われるものでは決してありません。香雲堂吟詠会の最も重要なイベントであると認識しております。出来ることなら開催したかった。そのための準備も滞りなく進め、下見にも行き万全の状態で当日を待つばかりでした。が、昨年末から今年初め、今までとは規模の違うコロナ感染者の増大に気をもんでいた次第です。昨年11月末には何とか「義士祭り」も無事開催できましたので、今回も何とか出来ると信じていたのですが、残念です。
    今回発令された「緊急事態宣言」より先に、熊本市では「医療緊急事態宣言」が出されておりまして、その中で尤も気をつけるべき事項に「重症化リスクの高い高齢者や基礎疾患のある方」とあります。コロナウイルス感染ではなくとも、非常時に適切な医療が受けにくくなる事態が起こりうる、と言うことです。
     何より命が大切です。
    免状授与式・披露吟を楽しみに、普段以上に頑張ってお稽古をされていた皆様には、本当に申し訳ない限りです。このコロナ禍終息の後には、何らかの埋め合わせが出来るよう深慮させて頂きます。どうぞお許し頂いて、これからの毎日も健康に、健全にお過ごし頂ければ幸いです。

     大きな声が出せなくても詠ってください。時には教本を開いてください。
    そして、声に出して詩文を読んでください。読んでその心を想像してください。
    また新たな楽しみが見つかるかもしれません。

    コロナ終息の後、皆様と笑顔でお目にかかれることを楽しみにしています。

                             令和3年1月14日

   
                                   三代 瓜生田山櫻

  •   お知らせ
     愈々新年、令和三年が始まりました。
    皆様方にはご健勝にお過ごしのこととお喜び申し上げます。
     さて、来る一月十七日(日)香雲堂吟詠会総本部、一年の始まりとなります「初吟詠大会、免状授与式」を開催予定でございますが、昨年来の新型コロナウイルスの影響での、熊本市の「医療非常事態宣言」の発令をうけ、考慮致しました。が、香雲堂吟詠会としては、重要な会であり、又、五日後の事でもあり、取り敢えず、出来る範囲の規模での開会予定と致します。
     会場では、できうる限りの手立てを配す所存ですが、ご参加頂く皆様には、呉々もご用心頂き、自らの体調とご相談頂いた上で、無理のないご参加をお願い致したいと存じます。ご欠席の場合は、どうぞ気兼ねなく本部にご連絡ください。 以上宜しくお願い致します。

  • *参加時はマスク必携でお願い致します。  

    1月12日(火)

つれづれなるままに~no.15    
                                   三代 瓜生田山櫻


  • あけましておめでとうございます。
     令和三年元旦を迎えました。
    熊本は、2日前の降雪とは打って変わって、穏やかな朝です。
     昨年は、思いもかけず、世界中を震撼させるコロナ禍!
    忸怩たる思いはどうにも出来ませんが、せめて終息の希望を持ち、自主防衛をしながら、前向きに往きたいものです。
    昨年大水害に見舞われ、自宅全壊となられた人吉、球磨地方の会員の方から頂いたお手紙をご紹介させて戴きます。
    「令和二年七月四日、突然の豪雨となり、どうなることやら、と、うろたえましたが、無事避難することが出来ました。が、今は人生の岐路に立っています。しかし私たちはこの星の、この国の、この村の神瀬に生かされて、あるいは、ご縁を結んだこの大地を踏みしめています。出来ることならこれまで通り、先祖が開拓したこの土地で、四季折々の自然の風土を味わいながら、これからも皆様と共に「吟道」に精進致したいと思います。」
     今、大切なのは、この前向きな生きる力!
     今年は良い年にしたいですね。
    皆さん、お身体大切に、笑顔を忘れない元気な一年にしましょう! 令和3年1月1日
  • NO14            

  • いよいよ新しい歳まで一週間。
     年賀状の準備を始めました。拙い字ではありますが、一言書き添えていると、その方々の笑顔が浮かんできて、書きながらお会いしているような気がして、なんだか嬉しくなります。詩吟をしていなかったら、こんなに沢山の皆さんとお知り合いになることもなかったんだろうなぁと思うと、出会わせてくれた両親に「ありがとう」と言いたくなります。
    200枚くらい書きますが、それが楽しくて楽しくて夜更かしして書いています。
     今年は本当にコロナ、コロナに振り回された一年でした。
    しかし、何だかんだ言っても、時間は待ってくれません。年賀状書き後、例年通りの年末の仕事、大掃除が!台所が、窓が、床が、汚れた顔をほころばせて待ち構えています(^0^;)
    もう一息頑張って新しい歳を迎えたいです。
    コロナはまだまだ衰えを見せていません。医療関係者の方や、ワクチン開発の方々には本当にご苦労戴いておりますが、先ずは、自分自身は自分で守る!という強い意志を持って、早い終息を祈るのみです。
     来年は、健やかな良い一年となりますように。
    お稽古もままならない中、いろんな工夫をして詩吟を忘れないでいて下さった皆様、
    本当に有り難うございました。沢山のご協力感謝致しております。
     来る歳もどうぞ宜しくお願い致します。         12月25日

NO13

愈々師走を迎えました。
今年はコロナ、コロナで振り回された大変な一年でした。
自粛、三密も長く続くと、精神的にも身体的にもなんだか疲れてしまいます。
ただ、イベントなどしっかりと予防、対策が出来ればある程度までは開催しても良い、という基準も出来て、手探り状態ではありますが、少しずつ動き始めました。
 11月29日熊本県内を対象に恒例の義士祭吟詠大会を開催致しました。
さすがに合吟は出来ないので、師範以上の先生方に、義士編から「独吟」をお願いしましたところ、約50名の先生方の申し出を頂き、当日は、聞きに来られた方を含め約90名で開催することが出来ました。参加される方の連絡先を控えさせて頂いたり、消毒、検温も徹底して行いましたので、役員の皆さんは勿論、参加の方々も大変だったと思いますが、一週間たった今、どちらからも具合悪くなったという連絡はありませんので、ほっとしています。会には、7月豪雨で被災された方にも駆けつけて頂き、大変な中にも元気なお姿を見ることが出来て、本当に有り難く、嬉しい思いを致しました。励ます側が、逆に元気を頂いた次第で、詩吟のお陰で、いい方々と出会えたんだなあと、祖父母、両親に感謝した次第でした。
 今回、漢詩鑑賞に載せた初代の詩「事に感ず」。読むたびに、今の心情と同じだなあと思うのは私だけでしょうか。
 来年は、少しでも明るい方向性が見えて、良い一年となることを祈るばかりです。
皆様もまずは健康第一!身を慈しんで、健やかな新年をお迎え下さいますように。

                                  12月8日
*追伸、我が家の二男(尺八吹き)が12月10日結婚致します!
 只、このコロナ禍ですので、お披露目は来年5月位?出来ればと言っております。
お知らせでした。(^^;)

NO,12

(右の写真は熊本日日新聞に掲載されました。)

 11月2日、髪塚に行ってきました。
11月2日は徳富蘇峰先生の命日。
「髪塚」とは蘇峰先生の髪の毛が納められている石碑。初代瓜生田山櫻と他二名の方々が中心となって、蘇峰先生を励ますために建立したものです。
熊本の西、金峰山の麓、島崎にあり、蘇峰先生が幼い頃学ばれた兼坂止水先生の私塾の近くです。十数年前まではこの石碑の前で行われていましたが、場所の関係で、最近は大江の「徳富記念園」で行われていました。
久しぶりに訪ねた石碑は、きれいに手入れされており(近所の方々でお世話されているそうです)熊本城を望む気持ちのいい場所です。当日は残念ながら雨でしたが、蘇峰勉強会の皆様のお世話で、石碑を作られた方(石工)の息子さんの初めて聞くお話もあり、有意義な時間を過ごしました。私たち香雲堂吟詠会有志は、蘇峰先生の「感懐」を献吟して慰霊をさせて頂きました。この詩は石碑を建立する際、初代が蘇峰先生から直接戴いてきた詩で、石碑に刻してある詩です。

つれづれなるままに~NO,11


九州熊本も上着が必要な肌寒い秋に成りました。
新型コロナウイルスもまだまだ終わりの見えない毎日ですが、さすがにイベントなどの開催は規制が緩和され、GO toなど様々な動きが出始めました。
新しい生活様式、いわゆるウイズコロナ(共生)。私たちのコロナ対策意識が問われ始めました。
先日熊本小国本部遠山会と鹿児島大山会の審査温習会に宗範と2人で参加してきました。どちらも参加者20名前後、ホテルの広間で行われました。
もちろん独吟のみで、演台にはシールド、マイクはその都度アルコールで拭く、客席は3密を避け、昼食宴会なしの設定です。どんな感じかなぁと思っていましたが、皆さんそれぞれ約束事を守り、きちんと、そしてしっかりと吟じて頂き、その心、姿勢に胸が熱くなりました。いつものようにその後の宴会があれば、もっともっとお話も出来たのに、と残念でしたが、欲を言ってはだめですね。皆さんがお元気で居て下さり、ワクチンが出来て安心してコミュニケーションがとれるようになるまで待つしかありません。でも、とてもいい会でした。
小国の帰りに俵山でコスモスの群生を楽しみ、阿蘇大橋の復旧工事を見ながら、その復興の力に元気を貰って帰りました。
鹿児島桜島はまだずっと噴煙が上がっています。その見えない生命力にも驚かされました。

             

先日お伝えした義士祭独吟大会には50名もの参加希望があり、頼もしく、また嬉しくもあります、が、コロナウイルスにはできうる限りの対策をして、良い会が出来るよう気を引き締めて行こう!と思います。

10月26日

NO,10

 お知らせがあります。

恒例の義士祭について
形を変えて、師範以上の皆さんの独吟大会と致します。
11月29日(日)鶴屋東館7階大ホール
午後1時開会(昼食、忘年会はありません)

初吟会・免状授与式
 令和3年1月17日(日)熊本城ホール2Fシビックホール
 午前11時開会予定(昼食、祝宴の予定はありません)
 参加費用2,000円(会場、プログラム代)
 昇伝昇格者の披露吟も行います。

無伝~奥伝、准師範の競吟大会はテープ審査で行います。
締め切り11月末日

詳しくは、それぞれの本部長からお知らせがあると思います。

独吟のみで、しかも300名以上収容のホールです。
演台にシールド、一人ずつのマイクの消毒、入場者は検温、マスク、手の消毒、おしゃべりに気をつける等それぞれが意識して行えば、なかなか大きな声で詠うことが出来なかった昨今のストレスをかき消すほどに力一杯詠って頂きたい。そう思っています。


このような方法を考えましたのも、現在のコロナ禍のなか、詩吟を詠う機会も減り、またその仲間と集うコミュニケーションが失われつつある事実を、何とか止めたい、詩吟の楽しみを忘れないで頂きたいという一心からです。
「楽しかった時間」が「もうどうでもいい」になってほしくない、そういう思いからです。

「どうしても」というわけではありません。「それならば」という立場でご一考頂き、それぞれの皆様のお考えでのご協力をお願いします。

早速、「義士祭に参加します」とのご連絡を頂きました。
7月の大雨の被害に遭って、休会をされていた方からでした。
ものすごく驚き、無理をされないようにとお願い致しましたが、
そのお気持ちがとてもとても嬉しかったです。

10月7日

NO,9

 秋風が心地よい季節となりました。
思えばこの一年は、あまりに色々なことがありすぎて、毎日どう過ごしていたのかも思い出せないくらいにあっという間だったような気がします。
 父 旭山櫻が逝って丸一年。初盆も一周忌も新型コロナウイルスに阻まれて、どなたにもお声をお掛けすることが出来ず、大変失礼を致しました。それでも、多くの会員の皆様方からは事あるごとに、温かいお言葉やお心遣いを頂き、本当にありがとうございました。楽しみも、夢も、愛情もそして、皆様方との大切な絆も残して行ってくれた両親でした。これから、その念いを大切に守り、そして育てていくのが恩返しになる、と、気持ちを新たにしているところです。
 大雨、台風、そしてコロナ禍と、未だ終息も復興もままならない現状は、ともすればどんどん人の希望や喜びを萎ませている感があります。父の命日の前の晩、妹が夕飯におでんを作りました。その夜、珍しく父が出てきて「このおでんは味が薄か!」と。多分、いやもちろん夢でしょうけど。一年たって、「頑張っているか!」と見に来たのでしょうね。さて、「はい!」と胸を張って答えられるでしょうか?ムムム。
 コロナ終息を聞くまでは、何もかもいつも通りには出来ませんが、会場や、やり方を研究して、義士祭りや競吟大会、初吟会も無理のない程度でも出来ないものかと試行錯誤しております。変則の開会になりますが、どうぞお許し頂いて、ご都合の付く方は、どうぞご参加を頂ければ幸いです。
ユーチューブでも、少しずつですが「香雲堂吟詠」を発信しています。是非ご覧下さい。
 まだまだ不安定な気候、コロナも心配です。どうぞ体に気をつけて、毎日を健やかにお過ごし下さい。

  • 9月28日
つれづれなるままに~NO,8

三代瓜生田山櫻

梅雨明けとともに猛暑!です。エアコンを付けていないと体が溶けているかと思うほど汗だくになります。
こんな時にいつも思い出すのが「漢詩鑑賞」に上げた「納涼」です。「炎炎三伏の熱」聞いただけでぐにゃりとなりそうな暑さ。「三伏」とは、夏の一番暑い時期を指します。初代はわりと大柄でふっくらとしていて、とても汗かき。夏は苦手のようでした。しかし、とてもオシャレな人で、浴後にはハワイのムームーやアッパッパー(と言ってました)を着て、縁台に坐り、団扇を持ち、にこやかに涼んでいた姿を思い出します。
皆さんにお会いできない分、暑中お見舞いでも、と出したはがきへはお返事を沢山戴き有り難うございました。元気を一杯頂戴しました。大雨の被害に遭われた会員の皆様も、まだ避難所生活をされている方もいらっしゃいますが、全員ご無事を確認でき、まだまだ大変だろうと思いますが、とりあえず安堵しています。
お盆に入りました。今年は自粛が多くて寂しいお盆が多いと聞きます。 
我が家は7月盆なので、父旭山櫻の初盆も7月7日に家族と、近い親戚だけで済ませました。多分、9月の一周忌も同じように行います。人の集まる賑やかな事が好きだった父だけに、申し訳ないとは思うのですが、コロナの終息が見えない限りは残念ながらどうしようもありません。とにかく、自分自身が元気で笑顔で居られるように、とおもっています。

8月13日

NO.7

7月18日近所の陳内阿蘇神社(二の宮)さんの夏越しの大祓大祓に行ってきました。午後4時からだったのに間違えて、3時に行ってしまい、お陰で、準備から神事まで見ることが出来ました。この写真は茅の輪のくぐり始め。神主さんが幣を茅の輪の真ん中にさしてくぐられたところです。
大雨も、コロナも早く収まるようお願いしてきました.

今、徒然草を読んでいます。(もちろん現代文の訳が付いているモノです)
物事の感じ方というのは人それぞれで面白いなぁ、と。高校生の頃は言葉がわからなくて見る気もしませんでしたが。
後、最近お経にも興味があって、色々とそれ関係の本も眺めているのですが。
これって、それなりの年齢になったと言うこと⁈
 梅雨も明け、降るような蝉の声と共に暑い夏がやってきました。コロナの第2波の報道には驚きと危機感の連続ですが、ここはひとつ、あふれる情報にあまりあわてて振り回されず、状況を冷静に受け止めたい、と思っています。
これからどうなるんだろうと考えても、解らないことは解りません。ただ、「うがい、手洗い、3密を避ける」は忘れず、又、熱中症にも気をつけて、自分の身は自分で守る!が何より大事です。あと、軽い運動は詩吟のお稽古での声出しと「かかとトントン」でどうでしょう?悩むも一日、楽しむも一日。同じ一日なら解らないことで沈んでいるより、楽しみを見つける方がお得ですよ、きっと。明日は満月、晴れたらいいな。

8月3日


NO.6

九州は取りあえずコロナ禍、少しは収まったかな、とほっとしたのもつかの間、今度は大雨で、熊本人吉・八代そして鹿児島に甚大な被害が出ています。
会員さんのおられる地区も含まれていますが、電話などはつながりにくくなっていて心配しているところです。自然の力には抗いようもありませんが、せめて安否が判ればと思います。連絡が入りましたら、又ここにお知らせを入れますね。桜箏会の今村先生方が動いていただいているようで、有り難いと思っています。皆様も何か連絡があれば、総本部の方にお知らせいただければと思います・。宜しくお願いいたします。熊本市内は今のところ大過ないです。

7月5日


NO.5

                           


 心のよりどころって何処にあるのでしょう。それよりも先ず、心のよりどころって何なのでしょう。
コロナで誰もが大変な思いをしていて、「不要不急は自粛」そうだね、私も家にいて注意しなければ。アレもしよう、これもしよう、あ、運動もしなくちゃ。そう思っているのに、最近なんだかやろうという意欲が湧かなくなって。で、ついダラダラと時間を過ごしてしまい、「あ~又時間を無駄に過ごしちゃった」と自己嫌悪の連続。気持ちに余裕がなくなってきた感じです。”えっ、コロナ疲れっ!”気がつけば、あじさいの花がもう満開で、ついこの間桜散る並木を歩いたと、菜の花がきれいだと思っていたのに、あらまあ。何?梅雨入り?え~!私、何してたんだろう。頭の中ではちゃんと暦通りに生きていたと思うんですが、実際には本当の時の流れに気づかずに居たみたいです。生きる楽しさは、小さな日常の変化を楽しむ事とか。「新しい生活」に慣れなくて、ちょっと疲れ気味…少し気負いすぎていたのかもしれません。皆さんは如何ですか?肩の力を抜いてぼーっとする時間も必要なのかもしれません。小さな日常を楽しめる心の余裕と感性は無くしたくないなぁ。
梅雨入り。雨に濡れて輝く新緑にも、目を向けてみましょうか。そんなところにも心のよりどころはあるのかもしれません。ちなみに、我が家の廊下で育てているミニトマトに5個、空豆に4個実がなりました。トマトも空豆も1苗ですが、可愛いモノです。イチゴ1苗には7個の実がなりました。それだけで気分は”うふふっ”単純な人間です。断捨離ももう一息、初盆までには何とかなるか?!
 お稽古、やっと再開です。皆さんと会えるのが嬉しい。詠うのが楽しい。元気出ます、出します!(パチ○○ではありません、悪しからず。)

6月7日

NO.4

 最近の私。トレーナーや指導者会の宿題を作りながら、教本2集の節調確認を始めました。これ結構復習になります。この際皆さんもコピーから教本に節調を写し付けてみませんか?節調には名前があり、一つの節調にいくつもの詠い方(イ、ロ、ハなど)もあります。その違いを確認するだけでも「へー」とか「ほー」という気づきもあるかもしれません。私も「おー」と改めて気づかされることがあります。で、草臥れたら両手をうーんと上に伸ばして背伸び。そしてかかと落とし。かかと落としは、全身の血流を良くする効果があるそうです。前に、人前で詠う時の緊張をほぐす方法としてお話ししたと思いますが、簡単ですが、気持ちすっきりします。運動不足解消にもちょっとは良いんじゃないかな。あと、”壁ドン”壁に向かって手をつき、そのまま付いた手だけで壁により掛かる。体重を預ける?みたいに。と、日中私はこのように過ごしております、はい。色々やりたい、やらねばはあるのですが、気持ち焦るとイライラしてくるので、その日の目標が一つでもクリア出来たら良し!にして、夕飯の支度まで一服(アイスが一番!うしっ)、ゴロリ。 
いよいよ全国的に緊急事態宣言が解除になるようです。まだまだ2波、3波が心配されていますので、手放しで喜ぶわけにはいきませんが、これで、少しずつ元の落ち着いた生活にみんながもどっていければ良いな、と思います。ただ、集まって詠う(歌う)ことはまだ少し遠慮しなくてはいけないような空気があります。方法を色々考えて、お稽古を始めて行きましょう。
漢詩鑑賞のコーナーに会長の唱歌を載せました。今回は「この道」。会長が大好きだった歌です;熊本から、阿蘇・小国・大分方面に抜けるミルクロード。その一部分に、昔、加藤清正が参勤交代で通った、桜、ツツジが美しい清正街道と呼ばれるところがあり、父はそこにさしかかるといつも嬉しそうに「この道」を歌い出すのです。どうも母との思い出がそこにはあるらしいのですが、教えてはくれませんでした。今も通るたびに声が聞こえる気がします。漢詩鑑賞コーナーは週1回更新したい(できれば)と思っています。
 9月以降の会は、それぞれの本部で会員の皆様と話し合われ、開催するかどうかを決定して下さい。私も宗範も開催のご連絡があれば、喜んで伺います。皆さんの笑顔にお会いして、詩吟を詠い、いろんな話をするのが何よりの楽しみですから。
熊本は6月から徐々に再開していく予定です。会員の皆様が、心置きなく声を出して、詩吟を楽しめる日が早く訪れることを願わずにはいられません。新型コロナウイルスだけでなく、いろんな意味で健やかな毎日を過ごしていただけることを祈っています。
質問、近況のお便り、いつでもお待ちしています。

5月24日

NO.3


今日大部分の地域で緊急事態宣言が解除されましたね。
まだ、色々と注意は必要ですが、休業していた店も、徐々に開いて、
ちょっと気持ちほっとしています。
ただ、カラオケなど、ひと所に大勢集まって歌ったりするのは所謂「3密」 に引っかかるのでしょう、まだ解除には成っていません。換気の出来る所での少数の集まりなら、お互い気をつければ、大丈夫なんでしょうが。
と言うわけで、9月からの審査会や温習会はまだ、未定ですが、
6月から、本部でのお稽古は再開したいと思っています。
先日、櫻光会の幹部定例会議で、「練習場所にしていたコミュニケーションセンターが開いていなくて、自宅で練習するにしても、近所の人たちから苦情が出そう」との話を聞き、「確かに!」思い切り詠えないのはつらいなぁ。「本部の道場はいつでも使って良いですよ」と提案しましたら、「遠いし、足が無い…」うーむ。
お稽古はしませんでしたが、久しぶりにお会いして、話し、笑い合って、
やっぱり仲間って良いな!。家にこもって精神的にへこんでいた気持ちが、五月の風が吹き抜けていったように、なんだかサッパリと、軽くなりました。
 三月から八月までに行くはずだった熊本市内は勿論、天草、阿蘇、小国、そして富士吉田の皆さんに、お会いしたかったなぁ…と。
で、こうしてつれづれに書いているわけです。
 予定延期していた櫻光会の全国大会は来年3月になりそうです。
九月初めにははっきりとしたご案内を差し上げます。待っていて下さいね。
 最近の私。こちらに引っ越してきて20年。引っ越してきた次の日に母が亡くなったので、持ってきた荷物のいくつかは、開くことなく押し入れに突っ込んだまま。+兄の残した大量の本、父母の若き頃読んだ本。それを今、断捨離中。ダラダラ、黙々やっております。あと、自分の教本2集の節調確認。2集を習い始めの頃付けた節調のま~曖昧なこと。流しだか止めだか、上だか中上だか判らないものもあって全部父のCDを聞きながら確認してます。いや~勉強になります。
父二代宗家が言っていた「3楽」。詠う、知る、飲む?いやいや仲間との交歓。
交歓は一人では出来ませんが、詠う、知るは一人でも出来ます。今の時期一人でも詠い、内容を知り力を蓄えておいて下さい。3つめの楽しみ「交歓」が出来るようになったとき、その蓄えたモノを披露しあい、共有しておおいに詩吟を楽しみましょう。盛り上がりましょう。 もちろんそのときのために、元気でいましょう!。健康が何より大事です!
長くなりましたが、一人で詠うとき、自分の腰やお腹に手を当てて、どこに力が入っているか、確認しましょう。力を入れるのはへそのあたり。肩ではありません。
鏡に向かって詠ってみても良いですよ。口の開け方や姿勢のチェックが出来ます。
ちなみに、顔のチェックは造形ではなく、表情が大切です。はい。
父の一周忌もまだ計画が立ちません。全国の皆様に安心してご参加いただける日をと、考えてはいるのですが。

令和2年5月14日



  NO.2

 花冷え、と言うらしいですね。
もう4月も終わりだというのに、厚手の上着が片付けられないでいます。
朝夕冷え込むだけならば、何とかなるのでしょうが、今年はいけません。
「緊急事態!」「不要不急!」と言われるとなにかと「我慢しなくちゃ」。
私、生来あまのじゃくなのでしょうか、どうも落ち着かなくなりまして、急ぎの用事でもないのに外に出たくなります。が、此処は頭を切り替えて。
今の季節、二十四節気でいうと、「清明」から「穀雨」。七十二候「霜止出苗」「牡丹華」。
花を催すの雨から花を落とすの雨へ、そして緑輝く夏へ。教本1集上P247「春簾雨窓」の感じかな。
先日、父の家の玄関先に一輪の牡丹が大きな花を咲かせました。ずいぶん前に鉢植えで買って移植したもので、追肥ぐらいで特にお世話もしないのに、毎年美しい桃色の花を咲かせ、父のお気に入りでした。武田信玄が「閏月の花」教本2集P227という詩を残しています。(武田信玄という人は、戦国武将でいかつい感じの人なのに、このように優しい詩を書くのですね。「薔薇」教本2集P224,225とか。ちょっとびっくり)中国では国花であり、千枚の花びらをもつ「黄牡丹」と言うものもあるそうです。早速、仏前にお供えしました。
人と会っての楽しいおしゃべりや、食事も思うようにならなくて、気の滅入る話題ばかりが耳に入ります。
 お稽古や行事が休止中の今、私が気掛けている事。
「はじめの一歩」。早起きはムリ。朝一連の家事を済ませて、朝食を食べたら、先ず動き出すこと。朝食は新聞を読みながら、がっつり食べるので食後大変眠い。これを振り切って、机に向かう。今のところこれさえクリアできれば、後はそこそこ大丈夫。詩吟を3曲ぐらい詠って体中に活を入れ、後は、決めていた一日のノルマをこなし、メリハリのある一日を過ごす事。、そう思って頑張ってます。一日のノルマは何でも良いんです。ただ前日に決めてメモしておいたこと。「明日はこれやろう!」やれたときの達成感!これが一番気持ちいい。なんと、おまけに 「よし、やるぞ!」と言う気合、集中力、そして達成感は免疫力を高める効果がある(サントリーウェルネスより)そうです。
で、嫌なことは、できるだけ考えない。そぎゃんこつ (そんなこと)!って怒らないで。まあまあ、気は持ちよう。今、大変なのは誰でも一緒、元気でいるだけで有り難い。私はそう考えるようにしています。
お稽古だけでなく、温習会・審査会が出来ない今、皆さんとお会いして楽しく話したり詠ったりすることが出来ないのは、寂しい限りです。是非、お便りでも、練習の成果のテープでも送ってください、いつでも待っています。
 
新型コロナウイルスの災禍が早く収束しますよう、そして、皆様、元気で笑顔で毎日をお過ごしくださいますように。
もちろん、うがい、手洗い、マスクを忘れずに。


4月25日
(今日は次男、35歳の誕生日!)

   NO.1

 愈々桜満開の好季節となりました。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
今年は世界中を慌てさせるコロナウイルスの影響で、
お花見どころか、外出もままならない異常事態となり、 この一年中で一番過ごしやすい良い季節を 満喫するすべもなく、また、それどころか、色々と心配事が多く、 心も体も縮こまりがちになっていらっしゃる方も多いことかと思います。
この状態、早く収束するようにと祈るばかりです。
お稽古もお休みになっているところが多いと聞きます。
詩吟を詠う気にもなれない。そうかもしれませんね。
でもね、うつうつ、イライラしていても 一人で事態を変えられるわけではありません。
良いときも、悪いときも流れていく時間は同じはず。
だったら、心安らかに一日を過ごしてみませんか?
先ずは、予防のうがい手洗い(一日何度でも)、 外出にはマスク。これ基本。
後は、お茶でも入れて、今まで「やりたいな」と思っていたこと、 「やらねば」と思っていたこと、紙に書き出してみましょう。
・掃除 ・片付け・読書・縫い物・編み物・庭の手入れ等など。
私の場合は、積んである読みたい本を消化する、録画し続けているビデオを見ること

あ~だけどこれは、う~ん。毎回の食事の準備や洗濯物を気にしていると
なかなかできないなぁ こっちをサクサクかたづけて、座り込むとしよう。
そして、まずは短時間でできること。詩吟の声出しと、お習字の宿題。
そうそう、皆さんも、隙間時間ができたら、ぜひ、教本を開いてみてください。
今だと、春の季節に合う漢詩、見つけてみましょう。
「春夜」 「故隠君を尋ぬ」 「蝶」、「清明」 私は書き出して詠っています。
節調もあまり難しくないし、内容がわかりやすくて好きです。
情景描写の詩は、時代に関係なく、詠う人それぞれの情景を
思い描くことができる気がします。それが山だったり、公園だったり
知人の庭だったり、思い出の場所だったりするかもしれません。
言葉がわかりにくかったら、ちょっと立って国語辞典を開きましょう。
大抵はわかります。判らないときは想像で埋めましょう。
コーヒーにせんべい片手に、へーそぅなんて、
面白い時間が過ごせるかもしれませんよ。
テレビを見ながらコロナコロナでうんざりするより、
そんなことしばらく脇に置いておいて、優しい時間を過ごしましょう。
何をそんなにのんきなことを と怒ってもコロナには関係ありません。
まずは、うがい手洗いで防御、外出にはマスク。これ基本。
絶対に、コロナは拾わない・貰わない。その精神で元気を出しましょう。
元の不安のない世界に落ち着くまで。

                      令和2年4月3日

*つれづれとは…何もすることがなくてどう時間を過ごしたらよいのかと思うこと。

三省堂 新明解国語辞典より